2012.04.02
大往生したけりゃ
佐藤賢太郎

先日たまたまテレビを見ていると、医者で「大往生したけりゃ医療にかかわるな」(幻冬舎出版)という本の著者の紹介がありました。 

話が面白そうなので、早速本屋さんに行き購入しました。その方は中村仁一さんという医師で、自然死のすすめをしている方でした。

中村さんは苦学して医者になる。しかし今、医療界にありながら医者らしからぬことを言って、兎も角面白い本です。改めて私たちは、本当のことは知らないのに間違った常識に囚われていることが多いのではないでしょうか。そんなことがいっぱいあります。カルシウムが摂れるという牛乳信仰もその一つ。私も「いのちの田圃」を読んで、その常識がいかに間違っているか解るようになりました。

さて、中村さんはテレビのクイズ番組に出るといつも優勝。出場も一年に一度、目立ちたくなくてもグランプリ獲得。また、現代医療に限界を感じ、仏教も学ぶ。仏教界からも講演依頼が多くなる。 

生前葬も行っている。一日に一回(ひつぎ)に入り、生き方を振り返るそうです。兎も角変わっている方です。

本の見出しに「死ぬならガンに限る。ただし医療せずに」、がんで死ぬのではない、ガンの治療で死ぬのだと言っている。

期せずして、私も「わが半生記なるもの」を書きだしたということで、何か近いものを感じています。

次回は健康について、常識を覆す医学博士 南雲吉則さんのご紹介をいたします。