2014.01.21
作品をつくる
佐藤賢太郎

人にはそれぞれの役割があって、この世に生まれてきたという方がいます。だから皆違ってよい。ちなみに私のキーワードには「冬のきざはし」です。その役割、機能は「前進、感化力、信念、真剣さ、覚悟、体系化、プロ意識、責任感」などがあります。そして宇宙の運動エネルギーとしては「脈動ワクワクする、新しいもの好き、人を元気にする。」とありました。

こうした言葉は、その人に生きる勇気をもたらすでしょう。人間は生きる勇気、希望が大切です。信じようとすれば、いやそのように努力すれば、その人はきっとより善い人生を創れるのだと私は思います。

この役割を教えてくれたのが中繁芳久さんです。その方からこんなメールが届きました。 「作品の写真もありがとうございます。佐藤先生の作品は、何か人を優しい気持ちにさせてくれる不思議な魅力がありますね。魂の原点を発動してくれるパワーとでもいうのでしょうか。縄文、いいですよね。生命の息吹というか、エネルギーというか、とても宇宙的な包容力を感じます。実はマヤとアステカは日本と同祖なんじゃないかなと思っています。」この方は人に希望をもたせてくださいますね。

 中繁芳久さんは感受性が強い方です。そして一般評論家にはない美術評論家かもしれません。作品を見て、生きる勇気をもたせる、希望を解説ができるからです。私は中繁芳久さんから依頼されて、20点の役割作品をどんどん制作しています。こんな気持ちで作品を作ることは初めてです。お陰様で、今まで作った事のない作品など、自由にいろいろな挑戦をしています。これからからどうなるか楽しみです。

 同時進行で、私は滔滔亭の壁面に宇宙の絵を描いています。これも新しい挑戦です。私たち人間という生き物は、この宇宙でチリにもならないほど微小な存在です。そんなことを考える建物にしたいのです。皆さんがこの館に入ったら何を感じるでしょうか。楽しみです。

新しい作品を生むことはとても難しいのですが、こうして私はこの冬に新たな作品つくりに挑んでいます。