2007.01.16
御沓 一敏
「あり得ない」こと

テレビのトーク番組で、ある男の方が「今の若い娘は、“あり得ない”という言葉を頻繁に使うが、よく聞いていると雨が降るとか、風が吹くとかあり得る現象ばかりを取り上げて言っている」と憤慨していた。
番組の内容のせいか、その人の表情がおかしかったのかは定かでないが皆から笑いものになった。
しかし、私はふと世の中で起こる社会現象を思い出したとき、素直に笑うことができなかった。

世界的には戦争の話題。国内では身近な者同士の間で毎日のように起こる殺人事件や児童の自殺。立場ある人の不祥事等やりきれない事件が相次いで報じられる。
報道する側もワイドショーとやらで長時間番組を組んでこれ見よがしに視聴率を上げるため躍起になっている。
すべて、一昔前の日本では、「あり得ない」ことばかりである。

翻って、コスモ夢舞台に目を転じて見た。
佐藤さんからの知らせによると、地元のメデイァや自治体のいろいろな機関からコスモ夢舞台のイベントに協力したいという話が届いているようである。
地元の方々も、今までは、私たちの活動を「あり得ない」こととして遠巻きにしてみていたが、最近では、大分理解されるようになってきた。

悪事は千里を走っても、良いことは伝わるのに時間がかかるのが世の常である。
あり得るか、あり得ないかは別にして、少しでも気分がさわやかになり、元気の出る明るいニュースを今年もコスモ夢舞台から発信したいものである。