2007.03.06
御沓 一敏
ごみ拾いは心の浄化

CATVへの切り替え工事のため、しばらく自宅のメールが使えなかった。従って、佐藤さんからのメールを見たのも5日である。「贅沢体験しませんかの」の文章を読んで不思議に思った。
遠くはなれているにも係わらず、佐藤さんと同じ頃、同じような行動をしていたということが分かったからである。

例によって、私の帰りを待ち構えていた孫と近くの公園へ久しぶりに出かけて驚いた。ナニッと思うほど漫画雑誌のちぎれたものが公園全体に散乱していたのである。

ここが佐藤さんと違うところであるが、余りの多さに一瞬、私は見てみぬふりをしようとした。ブランコの下にあった一枚の紙切れを足で蹴っ飛ばして退けようとしたところ、孫が同じことをやった。
これはまずいと思って一枚一枚拾い始めたところ、孫も私の真似をしながら「誰が捨てたのかネ。いけないんだよね」と私の方へ話しかけてきた。
内心、自分がとった行動の動機にちょっと気まずい思いをしながらも、「ごみ拾いをする子は格好いいんだよ」と誉めると少し得意気な顔になった。

しばらく続けていると、兄弟姉妹4人連れのお母さんが親子喧嘩をしていた手を休め、私たちと同じようにごみを拾い始めた。こういうことは大勢に限る。みるみるうちにごみが片付いていった。ご苦労さんの声を掛け合って別れるときには、みんなの顔がほころんでいた。
それ以来、このお母さんとは挨拶を交わすようになった。

自分の反省点を肝に銘じながら、コスモ夢舞台もきっとこのような広がりになるに違いないと思った。