2014.01.25
宇宙の館
佐藤賢太郎 

ホームページは、アクセス件数では誰が開いているかさっぱり見えません。見えない人と対話をしているようです、と言っても一方的に私が言っているだけですが。 

先日、家内は阿賀町商工会の新年会に参加しました。町長はじめ、企業、旅館などの方々が集まるようですが、「ご主人は来ないのですか」と皆さんに言われたそうです。私も家内も知らない方から、私の存在は知られているようです。 

社交界は家内の担当で、私はあまり出ていきたくありません。早めに帰る家内がある方に挨拶に行った時、その方から「佐藤賢太郎は手を広げ過ぎているね」と言われたそうです。彫刻家、里山アート展、地域活性化イベント、ビオトープつくり、体験学習、講演、農業その他を手がけているからそう言われるのも当然でしょうね。 

これは、好奇心がそうさせているのです。人は一つの方が、例えば彫刻家だけなら解りやすいのでしょう。私の場合、いろいろあげましたがバラバラではないのです。みんな繋がっています。

縄文時代には、今のような分業化はなかったと思います。食べることも、教育も、アートもみんなひとつに考え動いていました。それが、時代とともに分業化が極端に進んでまいりました。人には役割があって特技もあるでしょうが、私の頭の中ではバラバラになっていません。

いろいろなことに挑戦してきましたが、今は宇宙の絵を描いています。これで収束なのかとも思います。宇宙の絵といっても、新たな創造作品ではありません、もちろん無限大で肉眼では見えない世界のことですが、私たちはそこから生まれて、そこに帰ってゆく、そんなことを話し合う空間にしたいのです。絵はすごくないかもしれないが、そこに行きついたのは素晴らしいと思います。私は動かされて、描くことになったのです。初めは、他所の作家に描いていただこうと思ったのですが、私が描くことにしました。

「佐藤さんは彫刻家ではなかったの? 絵描きなの?」とまた言われそうです。