2013.01.30
雪下ろし
佐藤賢太郎

 126日豊実は一夜にして60センチ以上積もる大雪になった。朝4時に起きて除雪、その後家内に送られて5時出発、国道49号は雪で大型トラックがスリップで動けない車もあり、通行止めになりそうとひやりとさせられた。ようやく会津若松に着いてバスに乗った。到着した東京八重洲は青空の晴天のぽかぽか。翌日帰省となった私は127日会津若松にバスで帰った。そして夜、家内はバス停まで迎えに来てくれた。周囲はどこもかしこも大雪である。同じ日本なのにこんなにも違う。あまりにも違うこの自然環境の変化に私は海外旅行しているようだ。

 さてその翌日28日雪が積もり心配になっていたふくろう会館&アートギャラリーの雪下ろしをすることになった。会員の大野さんが作ってくれた梯子を上り雪下ろしを初めてすることになった。梯子が取り付けてあり、はしごを運ばなくてよいのでとても助かった。

 この雪おろしは毎年辛い仕事である。高い屋根の雪下ろしはとても危険であり重労働である。このように私は危険と常に隣り合わせの生活を余儀なくされている。しかしそれを私は不幸とは思わないことにしている。人間は便利になるとどんどん楽をしたがるのが普通である。できたら私も雪がないところに住みたい。しかし思い方によっては厳しい環境は好き嫌いにかかわらずそれだけ人間のもっている五感をフルに働かせることになる。適度のストレスは人間には必要である。

 家内も低い屋根に上って雪下ろし。一人では危険、雪下ろしは一人でしないようにと言われている。屋根に上がるとなりの家ではプロの方が4人がかりで雪下ろしをしている。こちらは私と家内。家内は上るのにやっとというところである。午前屋根の半分雪をおろし、汗がびっしょりかいてしまった。午後、村の古山さんに頼んで除雪車で道に下した屋根の雪を飛ばしてもらった。私はその間、反対側の屋根半分の雪下ろしをしていた。終わる事にはまた汗がいっぱい出て下着を着替えることになった。

夕刻やはり筋肉で少し疲れたようである。冬のハードトレーニングなのだろうか。トレーニングジムに行かなくて済むのです。

ものは思いようである。ガン宣告された私がこのような雪下ろしができることは何と有難いことか。健康でないととてもできない仕事である。私は治っているそう実感している。疲れたのでしょう、いつもは午前5時には起きているのだが、翌日は6時になってしまった。

翌日は玄関前から道路まで除雪を朝食前に行った。しかし春は一歩一歩近づいているそう希望もって一日のスタートをした。厳しい後には感動はやってきます。人生の体験からそう思います。春は必ずやってきます。