2019.4.28
桜のじゅうたん
佐藤賢太郎

 「桃源の湯」のそばに池があります。頂いた桜の木を池のそばに植えました。あの細い桜の木は年々成長してきました。
 今日、風呂に入るとき池一面に桜の花びらが散っていました。なんと優雅な
桃源の湯なのだろうか。しかし、それは一時。一年に一回、一瞬です。
花の命は短く、という言葉もあります。振り返れば生きている時間は短い。

 私は喜多方市のギャラリー「隠れ里」で、初めて個展を企画していただきました。
この個展を機に、形あるものを残したいと考えています。それが可能になります。
かつて高校へ通った道、そこに私の彫刻を置くと言う計画です。その道は電線を
地下に埋め、雪を融かすために、歩道を床暖房にしました。そこに彫刻を設置し
ようという計画です。勿論私の彫刻は無償です。私が彫刻家になって以来、お世話になった多くの皆様や学校などに対するお返しです。

 同時に私はNPO法人コスモ夢舞台の総会で、今までの皆様の活躍を映像で振り返ることにしています。「あの時はこんなに頑張ったとか、どんな思いであったか」、を話し合いたいと思います。そして私は、未来に続くグランドデザインを話します。花の命は短くとも、皆様とゆっくり話し合う機会を持ちたいと思います。