2020.12.20
三つの風呂
佐藤賢太郎

 私は自宅のほかに二つの風呂を使っています。一つはホスト館です。女性は入浴したかもしれません。男性軍はアトリエの風呂に入るために知らないでしょう。簡単なのはホスト館の風呂です。  マキがあれば山の風呂に入ります。何しろもの凄く苦労して現在の風呂なりました。まず大野さんと私が底の基礎を作り、みんなで夜までかかり、壁と床板を張り、危険な屋根に小板橋君と飯野君が上がりました。
 その後風呂のそばの大木が倒れ一大事になりました。大野さんの発案でH 鋼を床に入れ、大野さんは「今度崖が崩れても風呂場が浮いているよ」と自信もって言います。
 一番大切な水、これにも苦労しました。配管を命がけでしました。三月間、水をかぶったりしながら配管工事です。これではだめといわれ、やり直しました。詳しく書けませんが加藤さんの手伝いもあって、グレーチングの溶接もやりました。そのために長い200ボルトの線を作るのにも苦労した。そして風呂場を二つの部屋にして浴槽は5つになり、現在に至っています。
 その前に煙突を新品に替え、窯の屋根を小さく切断をしています。思い出すたびに、こんなにやったのだと改めて思います。