2011.11.17
あと片づけと夢のひろがり
森 紘一

 今年の里山アート展の撤収は、いつもと違って都合のつく仲間が泊りがけで一気にとはいかなかった。それぞれの事情で、三班に別かれての撤収作業となった。

第三陣となった我われ5人組は、日曜日(13日)の日帰りである。未明に東浦和に集合し、豊実に着いたのは9時半だった。残念ながら小雨の降りやまない空模様で、今回は紅葉の輝きを満喫することはできなかった。

 さっそく雨仕度をして、前泊した新潟市内のKさんと一緒に田んぼの中央に設置されたOさんの作品を片づけた。6人がかりの作業は、ものの15分とかからなかった。

次に、国道を挟んで阿賀野川沿いの畑のU字溝を掃除した。距離にして20m足らずだが、踏み固められた土と雑草は雨に濡れて重くスコップにからみ、額にはうっすらと汗をかいた。アート展会場周辺のビオトープ化を進めるコスモ夢舞台としては、これも大事な仕事である。

 石夢工房の屋根裏部屋は我われ会員の寝床であり、また、アート展の作品づくりに滞在する作家先生の宿泊所ともなる。今年はカメムシの異常繁殖で、秋口に泊まり込んだ皆さんが難渋した。そんなわけで、屋根裏部屋の清掃が今年のあと片づけの総仕上げとなった。

昼食のあと、活動に伴う会計の事務処理と総会準備のための打ち合わせに入った。はじめに、一年を総括した報告と来年度にむけての話が佐藤さんからあった。

アート展の会場周辺の整備は来年でほぼ終わる見通しで、アート展会場の公園化、ビオトープ化の充実が課題であると挙げられた。

また、被災地の支援活動と交流の継続、「食と健康、散策」のイベント、ホタルの観賞会や雪まつり(「わげしょの会」との共催)、コスモ夢舞台塾などを年間活動に組み入れることなどが話題となった。

喧々諤々ではなかったが、そうした課題やテーマに会員がそれぞれ主体的に取り組み自分の夢や希望として実現させる、そんな達成感を味わう一年にしようという合意がほぼできあがったように思う。