2020.7.14
阿吽
佐藤賢太郎

 【阿吽】について数ある辞書を開いてみて、私は旺文社の解説が一番しっくりしました。
 阿吽とは「二人以上で何かをすると、お互いに微妙な調子や気持ちがぴったりと合うことだ」とありました。一般的には初めと終わりとありますが、この表現は宗教用語でもない言葉でした。私は彫刻家佐山道智さんの作品「阿吽」をヒントにアレンジして、どうしても石彫作品を制作したいと思いました。私は制作しますが、設置場所の決定はしていません。石の材質は花崗岩の赤色と黒です。寸法は120センチ×138センチとします。台座を含むと170センチの高さになります。

 ところで、いわき市の龍雲寺の方が豊実の田圃で座禅会を開催したいと申しました。そこで、屋根を架けたところを座禅道場、アートを鑑賞するところとしました。
 開催は素晴らしい成果でした。
 そして印刷会社、博進堂の協力で全国彫刻作品案内の表紙に作品群を氏名入りで掲載することにしました。おそらく、これが私の作品案内最後の改定となるでしょう。この場所は会員の大野さんと私が先頭に立ち、多くの会員でつくったところです。これもまた「阿吽」ではないでしょうか。すでに作品配列も昨日終えました。
 多くの方がここに立ち寄り、アートを楽しむと共に「生活とアート」の理解も深まっていくことになるでしょう。