2012.07.18
コスモ夢舞台公園づくり
鈴木 隆雄

 10数年続けてきた夢舞台づくりも、今年中に完成させようと会員総力を挙げ、この連休を利用して、最終章であるコスモ夢舞台公園づくりが行われた。

 思えば、初は憩いの場づくりのために杉木立の一角、馬取川渓流沿いに悠悠亭を建設した。この自信をきっかけに、廃屋の自治会館をリフォームした美術館(ふくろう会館&ギャラリー)、蔵の内部を改造した第2の美術館蔵銀河、食事処和彩館、阿賀野川の景観を見ながら食事のできる滔滔亭、工房、入浴場桃源の湯など次々に夢が膨らみ建造物を作ってきた。資金力は無に等しく、材料は建物を解体している現場から貰ってくるなどして集めた。人手は東京都・埼玉県・神奈川県に在住の会員が連休を利用しては建設に当たった。

 この里山の素晴らしい景観を背景に、かつてこの場所にホタルやメダカの住んでいた環境を復活させるためビオトープをつくって、それらの生き物を復活させようと思いたった。さらには、これらを総合して、家族が、子供たちが、自然の空気と一体になり安らぎの空間としての公園にしようとの発想が浮かんだ。

 このように、阿賀町豊実という地に、かくも壮大な絵を描いたのは、NPO法人コスモ夢舞台をリードする代表佐藤さんが中心となり、その仲間たちである。石彫家である佐藤さんが関東はじめ各地の作家に呼びかけ、刈田に彫刻作品群を展示し里山アート展を開催して今年で9回目を数える。過疎の村に明るいイベントの灯がともり人々の交流が徐々に広がってきた。

 さて、今回の夢舞台公園づくりであるが、12日からすでに始まって、東京ブロック組は14日・15日と自家用車に分乗し豊実に入った。梅雨明けの兆しか九州地方では集中豪雨に見舞われ甚大な被害に合われたが、ここ豊実は曇り時々雨模様といった作業に適した天気となり助かった。

 14日、生コンを田んぼの畔に引いた石の間に流し込む作業であった。ホタルの川、水芭蕉の池の周り、石舞台敷石の目地に生コンを一輪車で運び流し込む作業だ。2班に分かれ、メダカの川沿の畔道に石を敷く作業と並行して行った。

 15日、前日にひき続きメダカの川沿いに敷石を曳く作業で、大野棟梁が畳大厚さ15センチほどの石を大ハンマーで割り、佐藤さんがフォークリフトで運び、それを私たちが畔道に引いていく作業であった。これが非常にきつい重労働で、体のあちこちが軋み、腰や膝に負荷がかかり厳しい作業であった。おまけに、セメントと砂を混ぜモルタルにして目地に流すからと、例に依って追加作業の指示である。メンバ一力を合せてこそ出来る作業でもあった。明日16日はフォーラムで作業はない。午後5時前に区切りの作業が終わり、一同桃源の湯に浸かったときは、みんな疲れも吹き飛び笑顔々で爽やかであった。