2012.05.17
フランスのアーティスト来訪1
佐藤賢太郎

4月頃だったろうか、何時ものように突如、古木修治さんから電話があった。「今、マルセイユにいます。フランスでアートと農を考えている方たちがいるので、米のモミを送っていただけないか」という要件であった。

これにより、大震災後の日本に注目していただけたらとの願いがあったようである。私は早速手配をして送らせていただいた。

そして5月22日、フランスから農に関心のあるアーティストが田んぼアートをしている青森県田舎舘村を見学するとの連絡が入った。ついては、田舎舘村の後豊実入りしてコスモ夢舞台の里山アート展の現状視察ということになった。

私の知る限り日本全国を見てもアートと農を本格的に取り組んでいるところは見かけない。舞台を山や森、田んぼということはあってもそれ以上ではないように見受けられる。そこで私は、田舎舘村ではアートと農業をどのように取り組んでいるのかを視察するため、フランスのアーティスト、EU・ジャパンのスタッフ箱田さんと急遽、田舎館村を訪問することにした。

動いてこそ感動はやってくる、さらなる里山アート展の前進がそこに待っている。人と人の繋がりから感動もついてくる。“来たバスには乗れ”これは私の信念である。単に田んぼで野外アート展をしているだけではない。私たちが継続している里山アート展の意義をこの機会に語りたい。そして、フランス人がなぜ日本の田んぼアートに関心をもったかを知りたい。フランスのアーティストとつながるチャンスになるかもしれない。