2012.06.18
「日本ギリシャ協会」の懇親会に出席して
森 紘一

 ギリシャの再選挙を翌々日に控えた15日(金)の夕刻、東京六本木の泉タワーガーデンで「日本ギリシャ協会」の総会、講演会と懇親会が開かれた。上京された佐藤さんと待ち合わせ場所のエレベーターホールに行くと渡辺美紀さんはすでに着いていた。

 日本とギリシャの国旗を掲げた42階の会場からは、隣接する高層ビルの明かりが夜景に浮き出されて異国の趣である。

挨拶に立ったニコラオス・ツァマドス駐日ギリシャ大使は「再選挙がどうなるか、聞けるのではないかとお集まりの皆さんには気の毒だが、結果は分かりません。しかし、ギリシャ国民は最善の結果をだします」とユーモアーたっぷりに語っていた。

2年前、我われもお世話になったギリシャの旅行会社マリソルの平島社長に紹介されて大使と名刺交換をすることができた。佐藤さんは、これまでのいきさつを「ギリシャからの手紙」で、日頃の活動を「第8回里山アート展」の冊子で説明しながら大使に手渡しされた。

 「また、ギリシャへ制作に出かけたい」と佐藤さんは笑顔で語っていた。佐藤さんのメッセージは通訳の平野さんを通して、確実に大使に伝わったと思う。「どうぞ遠慮なく大使館へ来て下さい」と返答があった。

 その後、ジェトロの井岡さんを通じて前ギリシャ大使のM氏をご紹介いただいた。
これからの佐藤さんのギリシャへの夢の講演活動については、助言いただいたように、協会の事務局長Kさん、局長代理のNさんと折衝しながらご協力をお願いしてくことにしたい。

 宴もたけなわの終盤、新たに理事に就任された共立女子大のK教授をご紹介いただいた。ご主人がアーティストでご子息が石の彫刻家というK教授は、佐藤さんとコスモ夢舞台の活動に興味をもたれたようで、「とてもよい出会いができて、今日は来て良かった」とあたたかい感想をいただいた。

  平島さんによると、昨年の東日本大震災以降、ギリシャの人びとはラフカディオ・ハーンが愛した極東の島国日本人とその生き方に関心を深め、被災地にエールを送って下さっているとのこと。我われもアマリアーダ副市長リオシス氏と佐藤さんに芽生えた友情を、さらに両国の友好関係に高めていきたいと願っている。