2012.06.09
「日本ギリシャ協会」に参加1
佐藤賢太郎

ギリシャの旅行会社「マリソル」の平島社長さんから6月15日に六本木で行われる「日本ギリシャ協会」の総会に参加することを進言していただきました。再度、ギリシャにモニュメントの設置を夢見る私は出席することにした。

早速、「日本ギリシャ協会」会報が送られてきた。
現在のギリシャ問題も触れられておりましたが、そこには頻繁に小泉八雲について書かれていた。私は、なぜなのかすぐに分からなかった。調べると小泉八雲はギリシャ生まれでありました。

1894年熊本での講演『極東の将来』のなかで、「生存最適者は自然と共生でき、シンプルライフを送れる人たち」だと説いていた。孫にあたる小泉凡氏は、日本人の自然災害からの回復力と忍耐力、自然と対抗せず共生するという生活態度を高く評価し、自然への畏敬の念をもち続けるべきだと語っている。

小泉八雲は120年前、「日本人の魂は、自然と人生を楽しく愛するという点で、誰の眼にも明らかなほど古代ギリシャ人の精神に似かよっている。今日、世界が必要としているのは、古代ギリシャの幸福と優しさの精神の回復なのです」と東大の学生に語ったそうです。

石巻であった方たちも、震災から2か月経て、もはやモノに執着しない、自然とともに生きる楽しみ方を見出していると口々に言われた。それは、はからずも小泉八雲自身が古代ギリシャから学んだ価値観だった。私はリオシスさんとの絆を念頭に、再度ギリシャ行きの夢の実現と、6月24日に東松島の被災地に伺うことが重なり、今回この「日本ギリシャ協会」会報の文章を抜粋させていただきました。

私は今、命や自然を大切にする「いのちの田圃」を作ろうとしているからこそ、こうして書く意欲が湧いています。

いわゆる文章を書く作家ではない私が、いつも文章を書くのは(語彙を巧みにした名文は書くことはできませんが)実践して生きる意欲の証であります。そして、仲間に私がどの方向に動いているかを知っていただき、見守ってくださる方々に東奔西走する私の姿を報告するためでもあります。