2017.11.19
日々新たなり
佐藤賢太郎 

11月11日、写真撮影のグループが和彩館に泊まった。私は翌日悠悠亭に案内をしました。彼らは大変感動して、悠悠亭の写真を撮っていました。その悠悠亭は、20年前に仲間と共に造りました。 

今回、その入り口の塀が傾いていることに気が付きました。このままでは倒れてしまうので、起さなければなりません。あれから20年も経つので、あちこちに傷みが出てまいります。人間の手では起せるものでは在りません、道具を使いました。塀の板も腐りかけていると古田さんが言うので,少し短くしようと考えました。短くすると、まるで散髪で床屋に行ったように、美しくバックの杉の木が見えました。景観を良くして実用的にしようと、来年の里山アート展の作品として、木のベンチを置きました。

さらに借家の入り口に、使えない漆塗りのお盆を使って自ら字を書き、看板としました。一層この建物全体がアートになっています。「必要は産みの母」と言ったことわざがあります。これもそうですが、桃源の湯に私は必要に迫られてシャワーをとりつけました。 

これらのことを自分の身の回りの実践に置き換えてみるとこうなります。生物学者の福岡真一さんは「変わらないために変わりつづける」と語っています。それは、「変化こそ生命の真の姿である」ということのようです。「自分はもう変われないと諦め、現状を甘受して生きる人や、初めから変わる気がしない人もいます。人は変わろうとする意志さえあれば、すぐにでも変わることが出来る」。さらに、「変わるきっかけとなるものは身の回りにたくさんあります。変わる手がかりが潜んでいるにも関わらず、気づかず見落としていることが多々あります」と続きます。

大いに学びたいところであります。