2020.1.23
「ILの会」からの依頼
佐藤賢太郎

 私は寄贈作品の依頼に忙しい日々を送っている。とても仕合せである。仲間に「来たバスに乗れ」と刷り込んだ赤いボールペンを送った。それは「チャンスを逃すな! チャンスをつかめ!」という意味である。寄贈を提案しても、乗れないでいるところもある。

 ところで、福島県郡山在住のハンデキャプを持ちながら障碍者施設の運営をしている方がいる。その方は新しい施設を作ったようです。そこに務めているNPO法人コスモ夢舞台の会員でもある大島さんから彫刻を寄贈してほしいと依頼があった。大島さんは私の作品を数多く、お求めくださるファンです。作品を求めると言ってもお金持ちではありません。その彼女の想いに、わたしは寄贈を決めた。人生の終盤に、この様な依頼があったのです。人生、人間関係です。
 私の作品が人のために役に立つとは素晴らしいではありませんか。
まだ作っていませんが、新しい作品をつくろうと思います。初めは在庫の作品でと思いながら、彼らにふさわしい作品を制作しようと決断ました。この様にことは運ばれていくのです。そしてお互いに仕合せになります。一度の人生、みなさん「来たバスに乗れ!」です。