2012.01.11
個展でお世話になる

佐藤賢太郎

「あっぷるはうす」での個展のため、私は仲間の家に宿泊させていただきました。一か月の個展はこうしたところがないと難しいでしょう。泊めていただくところがあることは本当にありがたいことです。

奥さんは完治いたしましたが、ガンの経験から自助療法に邁進し実践している私に心から応援してくださっています。私の体を思って、玄米菜食ということで肉魚が一切ない食事を出していただきありがたかった。朝夕、私たちは共通の話題もあり、笑いの多い毎日でありました。

会場に入るまえに、あるお宅にビワの葉をいただきに参りましたが、奥さんは一緒に行き、ビワの葉採りを手伝っていただきました。私は昨年2度ほど送ってくださっていましたが、自分で採ってみると、大変だと思いました。今回は私の知らないうちに葉を一枚一枚、奥さんが洗って箱に詰め込んでくださったのです、本当にご苦労おかけしました。

さらに、私がガンを治す講習会に参加のため電車で出かける用意をしていたところ、千葉の幕張本郷まで時崎庸司さんが車で送ってくださると言いました。お言葉に甘え、時崎さんの愛車(ベンツのスポーツカー)に乗せていただき会場のホテルまで行くことができました。

その道すがら時崎さんは「うちの家内はガン患者を見ると、我がことのように尽くす人なのです。それに家内は自助療法の本を渡した手前、佐藤さに治っていただかないと困ります。真剣なのでしょう」と笑いながら言いますが、本当に至れり尽くせりの滞在でありました。免疫力は体を治す重要なカギでありますが、おかげさまで私は免疫力がアップしました。

私がガンにならなかったら、これほど時崎さんと密接に付き合う機会もなかったと思います。思えば作家になる前、見苦しい石の彫り物を私の新たな彫刻への門出に買ってくださいました。それは今も時崎さん宅に置いてくださっています。それを見ると、今の私は恥ずかしいです。でも、それが時崎さんとの出会いの原点だったのです。しかし、恥ずかしい石彫は私の原点を忘れないための礎かもしれません。

ともあれ、快く泊めていただいたことに心より感謝申し上げます。これもご夫妻の人柄によるものと思いました。こんなことができる方はそうざらにないものです。  

そして、私はそのような方に恵まれたということです。私はそれに応えるべく、制作に、治療に努力いたします。そして結果を出して皆様に喜んでいただくことが何よりものお返しと思います。