2013.05.07
コスモ夢舞台連休中のイベント
佐藤賢太郎

53(憲法記念日)、コスモ夢舞台の皆さんを迎える。この日、私は新潟市に特別講義、家内は狐の嫁入りイベントに参加、母はデイサービスにと家主が誰もいない。大野さんは建築作業、加藤さんは風呂場の電気配線、その他の会員は夕食の山菜取りとそれぞれに精を出した。

夕方6時ころ、全員集合して山菜料理となった。皆さんの採ったいろいろな山菜がテーブルに上がり、感激一杯の夕餉となった。

この日のメンバーは、大野さん、加藤さん、鈴木さん、森紘一さん、大塚さん、時崎さん、荻原さん、萩谷さんがそろった。

 5月4日(みどりの日)6時15分、気功を田んぼの石畳で行う。新緑が目にもさわやかな気持ちの良い朝であった。気功とは、人間を含めすべての存在の源泉は気であるという古代中国の概念である。具体的には気持ちがいいところは正気といい、その空間は良い気でおおわれている。その逆は邪気と言い、病気などになる空間であると言う。豊実では、毎朝この気功体操をすることになった。

さて、午前中は循環再生の体験作業である。廃材を生かして風呂の燃料にする、使い古した廃材を利用して建物を作る、寝る場所の清掃作業と、それぞれが役割分担して汗を流した。この日は、前日の仲間に御沓さん、古田さん、小宮さんが加わった。

午後は阿賀町、豊実の歴史を探るフォーラムが開かれた。地元区長の伊藤昭一様、産業考古学評議委員の佐藤一男様を迎えた。佐藤さんは、84歳という高齢ながら元気いっぱいの方であった。その年になっても、佐藤一男さんの様でありたいと皆が賛辞を送った。

阿賀町には多くの鉱山があり、麦生野、離石の集落にも鉱山があったことが分かった。鉱山を探すには谷沿いを歩くそうですが、断層が見つけやすいと言うことです。そして、鉱山の仲間には厳しい掟があったが、それには硬い結束があることを資料から理解できた。

福島県喜多方市の塩川と阿賀町の津川は、阿賀野川沿いの重要な港として栄えていたことを再認識した。勿論、当時阿賀町は会津領であり、もっぱら産業を支えたのは阿賀野川であった。

NHKの「八重の桜」の八重はあんな美人ではなかったが、所詮ドラマは作り物であると佐藤さんは語っていた。このフォーラムには、思いのほか多くの村の方々が集まっていただき、ありがたかった。

 5月5日(子どもの日)、朝から桃源の湯の崖崩れの修復作業をすることになった。崖に石を積み、セメントで接着して頑丈にする。命綱をつけながら作業する大野さん、モルタル練り専門の大塚さん、他の会員は砂運び、石運びに懸命であった。午前で帰る方もあったがここに桐山さん、森英夫さん、渡辺美紀さんが参加した。

5月6日(振替休日)、この日は散歩して終わりという予定であった。しかし、大きな焼き物を作品にしたいと言う里山アート展の参加者のこともあり、村の方の心配を計算に入れて準備することになった。そこで水が必要になり、田んぼから出る水で小さなダムを作ることにした。 

その土木作業を、残った大野さん大塚さん桐山さん森英夫さんで行った。里山アート展は今年、開催10周年の最大のイベントになる。そのためには、準備周到を心がけなければならない。 

最後の夜まで残った大野さんと話し合ったことをまとめとする。コスモ夢舞台は、今年で17年なる。全国各地から集まった良き仲間たちとともに建物をリフォームし、里山アート展、田んぼ夢舞台公園とここまでよく理想郷をつくってきた。

 そして、自然食を食べる贅沢さを感じている。食事は団らんの時であり、その中心にある存在が家内であり、サポートしてくれる女性会員の大事さは建設と同じである。その重要性を今、私は一段と感じている。

最後に何と言っても一番は、お互いに存在を認め合い、皆が仲良くするということである。そして、コスモ夢舞台は新しいスタートを切ることになる。