2019.12.12
最後のトタン貼り
佐藤賢太郎

人生今が一番楽しい。なぜなら、夢が実現しないこともありますが、夢が次々と実現しています。人生、今が一番楽しい。私の口癖であります。しかし、この世とオサラバする時刻が予想できる頃となりました。だからこそ、どのように生きるかに焦点を絞っています。
 そんな時、私はこれで家の穴の開いた壁を塞ぐこと3回目となります。写真を見ての通り、トタンを貼ることは大変危険が伴う仕事です。冬というのに額から汗が出てしまいます。
 さてトタン貼りのことですが、チャイナスはトタンを私に渡す役割、私が砥トンを貼る。一人ではとてもできません。
 チャイナスがいてこそできた仕事です。トタン貼りは2連梯子でも届かないので、さらに梯子を繋ぎました。それでも一番高いところは届きません、さらに梯子を繋げました。極めて危険です。チャイナスに「このアイデアはすごいと思いませんか?」というと、高ところに登る消防車をもってくるといいと言います。チャイナスは私のことを猫の様だと言います。一つ間違えば、命がなくなりそうです。空き家を使えるようにするのは本当に大変なことです。
 危険と背中合わせ、そんなこともいつまでできるか解りません。