2021.4.9
玉掛け技能実習落第する
佐藤賢太郎

 小型クレーンは合格した。玉掛け実技講習が終われば小型リフトを借りられる。誰でも3日間講習を受けたら合格すると聞いていた。ところが、その試験に私は落第したのである。追試験を受けても落第。私は普通以下の人。私は今、劣等生の気持ちがわかる。悲しむ間もなく夜道を8時に帰宅する。

 言い訳すると、ともかく私は忙しかった。 縄文村つくりのデザインの準備、そして出版パーティ中止のことや、空き家修理について大家さんと話す。農業委員会に行き地目変更の手続き、町長が忙しいので一任された課長に豊実にお出でいただき、壮大な話なので縄文村を視察した。その前に、新会員について痛い思いをしたが、私は決断した。できないことはできないと判断した。
 
 翌日、83歳の病院の理事長佐原先生と打合せ。喜多方で一番おいしいラーメンを食べ、店主を交えて話をした(このことについては後に掲載します)。
 その後、新年度で忙しいのに喜多方市長さんとの打ち合わせ、作品寄贈、時間がオバーして縄文の話をする。

 あなたは謙虚さがないという方もいますが、72歳になった私が同時にこなしています。だからおそらく、私は普通ではないといます。

 ところで、本題に戻ります。朝飯を食べ6:00に出発してやっと間に合う。現地に着くと眠くなる。指導者に「あの人みたいに、しっかり覚えくださいよ」と言われてしまう。普段、感覚でアートをつくりますので、言い訳かもしれませんが、私は決めごと通りにしないので落第すると思いました。それを能力がないといわれても仕方ありません。落第する人の気持ちが解ります。能力って何だろう? 何かができないということは、何かができることだと思うのです。