2018.01.03
滔滔亭の絵
佐藤賢太郎

 なぜ、滔滔亭に宇宙の絵を描いてあるのか、会員の皆様お分かりでしょうか。

これも以前、ホームページに書きました。きっと忘れていると思います。春には、コスモ夢舞台のスタッフとして新人に就任していただく予定になっていますので、もう一度申しあげます。

私は今まで知らなかったのですが、ジェリー・カーは「宇宙においては万物に秩序があり、すべての事象が調和し、バランスがとれており、つまりそこに一つのパターンが存在しることを発見した。<中略>人間は死んだらどうなるか。死とともにすべてが終わってしまうのだとは思わない。<中略>『エネルギー不滅の法則』というものがある。人間のエネルギーも、形を変えて存続する」と言っています。

 ところで、死を正面から問いかけるのは宗教だとも学んでいます。滔滔亭の絵は言葉ではなく、絵によって自分の存在を考える空間をつくる、それが滔滔亭の絵であります。宇宙のチリが集まり、渦を巻いてある銀河ができ、そして、ひとつひとつ恒星となり、やがて散る。その繰り返しが宇宙であるようです。

生まれた人間は必ず100%死に向かって歩いています。私もそちらの方に近づいておりま

す。いつか分からないが、お墓に行きます。それを意識しております。「いかに善く死ぬために、いかに生きるか」を意識しています。コスモ夢舞台はどうすべきか、思考しています。

 ところで、私はお墓もアートにしてみました。その一つが2016年の里山アート展の作品です。お墓をどのようにアートにするか、閃きました。私は今まで石彫にした原型のテラコッタ作品を墓に沿えました。これによって、お墓が自分の歩いてきた道でもあり、楽しく賑やかになると思えたのです。全てはミニチュアで、比べることはできないのですが、秦の始皇帝がお墓の傍におびただしい等身大の兵馬俑を作ったことが思い浮かびました。

 私も自然の一部としての存在であり、やがて形を変えて宇宙に戻るのでしょうか。