2008.04.07
「コスモ夢舞台2008」の幕開け
森紘一

4月5日(土)晴れ 
 満開の桜を眺めながらの快適なドライブは、東北自動車道の群馬あたりまで続いた。郡山から磐越道に入ると景色は一変、雄大に広がる磐梯山は雪帽子のままだった。西会津インターを出たのは11時過ぎだったが、その直後、鈴木さんのセダンに気がついた。大塚さんと時崎さんがご一緒だった。

 豊実にはすでに大野さんが到着していた。賢太郎さんを囲んで、昼食はマキ子さん手作りのマグロ丼を味わった。添えられた味噌汁がまた美味しかった。味噌づくりイベントから一年、熟成された豊実の味はほんのりと甘かった。コスモ夢舞台の新しいお土産として格好の一品となりそうだ。

午後2時、地域の人々と楽しむ映画鑑賞会は和彩館で開演した。賢太郎さんから、今年で3年目になるいきさつや「コスモ夢舞台」のあらましの話があった。1955年(昭和30年)の日活作品「警察日記」は、若き日の森繁や三国連太郎、子役の二木てるみといった顔ぶれも懐かしく、ロケ地が会津磐梯山の麓という点も地元の人々は親しめたようだ。  

会場には、阿賀町のK議員や社会福祉協議会のAさん、Iさんの顔もみえた。親睦会では、今の日本人が忘れがちな人情の機微や親子の情といったことが伝わってくる、という感想も聞かれた。加藤さんと藤野さん、地元のFさん、Kさんも加わって、夜の和彩館は賑やかな懇親会場からやがてカラオケ会場へと変貌していった。

4月6日(日)晴れ
 豊実の桜はまだだが、風もなく穏やかな日和だった。午前9時頃から、里山アート展会場の右手前で水芭蕉を植え付けるための池掘り作業が始まった。地元の長老をはじめ、男衆とご婦人たち、我われを含めると20人以上の共同作業だった。はびこった葦の根を切るのは想像以上の力仕事だった。村松から参加されたIさんも最後まで汗を流してくださった。         

「これだけ人出がそろうと、まるで開拓団ですね」、顔なじみの新潟日報の若い記者さんから声が出た。なるほど、地元の人々とのマンパワーによる相乗効果は、これからが楽しみでもある。一緒に眺め、一緒にめでる機会を共有できたことは何よりも貴重だった。    
   社会福祉協議会からご提供いただいた40株の水芭蕉が水面に並べられ、そのぐるりの土手に花菖蒲を植え付け終わったのは昼近くだった。
    ご参加いただいた皆さんには、本当にご苦労様でした。社会福祉協議会さんにも、改めて御礼申し上げます。(終)