2008.03.26
東京ブロック 3月の例会
森紘一

 我が家から菊名駅にむかう坂道は、桜の咲き誇る今が一番明るくはなやぐ。雪がまだ残っているという豊実駅前のしだれ桜は、まだ固いつぼみのままだろうか。東横線から湘南新宿ライン、高崎線と乗り継いで浦和に着いたのは5時半前だった。車窓から目につく桜の風景は春本番を思わせる。いよいよ、4月上旬からはじまるコスモ夢舞台のイベントが楽しみな季節になってきた。

 25日(火)の夕方、浦和に集まったのは、森幹事長、大塚さん、鈴木さん、御沓さん、渡辺さん、海江田さんご夫妻、遠藤さん、時崎さん、高田さん、荻原さんとわたしの12名だった。先日のノルウエー大使館のレセプションに出席された皆さんは、それぞれに貴重な体験をあたためられた様子で、とりわけ北欧料理がおいしかったと盛り上がっていた。   
  大使夫人に厨房でシェフを紹介されたという美紀さんは、南会津の曲屋「ゲストハウス・ダーラナ」へ豊実の帰りに寄り道したいと真顔だった。
  
  幹事長から、4月のイベント参加者の確認があった。古代ハスに取り組んでいる遠藤さんは、4月のイベントには間に合わないが、翌週に何とか豊実に行くつもりだと力強かった。今年は、淡いピンクの縄文の花に巡りあえるかもしれない。豊実に古代ハスはお似合いだ。

 前回の例会で提案のあった地元の皆さんへの新聞つくりについて、幹事長から賢太郎さんとのやり取りと説明があった。例えばハガキ通信で、4月のイベントをお知らせするというようなことからはじめたい。コピーされた原文を読みながら、皆さん納得顔だった。地元の区長さんや協力してくださる方々へ、御礼や感謝の手紙を出そうという賢太郎さんの要請には、それぞれできるところから実行していこうということになった。ありがとうの礼状は、嬉しいことに荻原さんがすでに実践されているようだった。

HPに載った賢太郎さんの「コスモ夢舞台の行方を語りあう」1・2のコピーが配られた。昨年末、EUジャパンフェスト・日本委員会のレセプションで古木さんにご紹介いただいたT社のSさんと賢太郎さんが、今度はノルウエー大使館で面談されたという。      
   この小論文は、あらためて我われの活動の趣旨や継続性、地元との連携などを問い直す良い機会ととらえた賢太郎さんのメッセージであり、揺るぎない信念でもあるようだ。
   我われの活動は今、新潟県の文化振興財団と独立行政法人の日本芸術文化振興会から助成を受けている。新潟県の支援は3年目の今年で終わる。新たな支援先として、この秋にはT財団他二つの事業ざいだんに来年度の申請を考えていかなければならない。その意味でも、「コスモ夢舞台の行方を語り合う」ことは我々の急務であるわけだ。皆さんの表情はおだやかながら真剣で、酒の席ではあったがお開きまで熱い会話が続いた。豊実と浦和に距離の差はあるが温度差はない、その思いいとこころざしはどちらも春満開のようだ。(終)