2010.10.28
東京ブロック10月の例会から
森 紘一

1026日(火)曇りのち雨

ときおり吹く北風に小雨もぱらついて、肌寒い一日だった。例会に集まったのは、いつもより少ない9名だったが、秋のメインイベントとこれからのコスモ夢舞台について話は熱く集中した。

 10月10日からはじまった「里山アート展」と初日の「田んぼ夢舞台祭り」に出席した大内さん、渡辺さんから報告があった。当日は、前夜の大雨がウソのような好天気だったが、集まった仲間と作家の皆さん全員の「あした、天気になぁれ!」という祈りが通じた喜びが、まず話題となった。

 以下、参加した皆さんとわたしの感想です。 

7回目を迎えた今年の里山アート展は、小学生や青年団の作品参加をはじめ、会場設営や作家の皆さんの作品づくりに、地元の皆さんが積極的に協力してくださったことが特色だった。ようやく、地域参加型のアート展になってきたことを素直に喜びたい。また、会場も田んぼだけでなく杉林や棚田、阿賀野川の川面と広がり、地域全体のアート展として盛り上がっていることがよく分かった。

さらに、田んぼの会場に設置された杉の丸太でつくられた作品「コスモ夢舞台のシーソー」やこれも杉材でつくられた作品「コスモ夢舞台の橋」などは、鑑賞するだけではなく遊戯性の高い触れる作品として子どもから大人まで人気を集めていた。

 今年のテーマである“アートで何ができるか?”をひと言で正解することは難しい。しかし、こうした作品が並ぶことで創造する楽しさやアートの持つ安らぎを、日常生活の身近なレベルにぐっと引き寄せることができたのではないだろうか。

 今年で2回目となる田んぼ祭りも、田んぼの畦道につくられた作品「石舞台」という絶好のステージを得て、出演者の皆さん一人ひとりが輝いて見える熱演ぶりだった。国道側の歩道の観覧席と会場への花道に並べられた三本の丸太のベンチは鈴なりの人出で、演ずる人も観る人も、のどかに地元の秋祭りを楽しんでいるといった趣だった。

 過疎の集落に田んぼ祭りが地元の恒例行事として定着していくには、今年のように町役場や地元の「若い衆の会」の支援と協力は欠かせない。田んぼ祭り終演後の和彩館での懇親会にも50名近い人びとが集まった。出演者と地元の皆さん、さらに作家の皆さんの熱い思いはその表れであり、我われにとってはありがたい励ましであった。

 さて、11月20日、21日は今年最後の豊実の集会日である。里山アート展の作品撤収と10名ふえた新会員との交流会が開かれる。きょう出席した皆さんも、それぞれに都合をつけて豊実に駆けつけようということになった。

夏場の体験学習をほぼフル出場した鈴木さん、これからのコスモ夢舞台塾に思いをはせる森英夫さん、アート展に連続出品の大塚さん、カメラのプロ桐山さん、豊実に小麦畑を、と夢を描く渡辺さん、いつもスケッチブックを片手の大内さん、干し柿つくり名人の時崎さん、シャンソンの歌姫萩谷さん等など、久しぶりに佐藤さんを囲んで、それぞれの夢を語り合い、ぶつけ合って、新しい仲間との親交を深めていきたいものである。