2010.04.06
再びギリシャへ8
佐藤賢太郎

出発、機内で

3月26日「ギリシャからの手紙」を読んでそんな体験をしてみたい仲間とともにギリシャに行くことになった。

再度ギリシャにおいでくださいと熱心におっしゃったようなリオシスご夫妻の言葉を心の糧に、4年目にしてようやくこの日を迎えました。この企画は一年前から計画していいましたが、リオシスさんと意思の疎通が取れなくて曖昧なところが多くありました。

しかしながらこれもギリシャの体験の一つです、それも楽しんでくだる方は参加してくださいと申し添えておりました。

出発近くになりようやくリオシスさんに連絡が取れ、歓迎会をしてくださるという朗報が入った。しかしながらそれも現地に行かなければ解らないという気持ちは残っていた。だから仲間には「こんなはずでなかった」と言わないでほしいと事前に何度も念を押していた。つまり普通の旅行と違うツアーであります。そして自立自助を年頭においてほしいとも言いました。いつどこで歓迎会をするかわからないので、念に秘書のバジリスにメールを入れました。それで歓迎会は確からしいと確信しました。しかしこれはJTBの添乗員が付いてくださる何の心配もしないお客様ではいられない旅行です。

 佐藤賢太郎とギリシャへ行くツアーと名づけましたが、観光目的でなく、台本を書いて脚本があるどうなるかわからない演出芝居のようなものであった。登場人物は、私だけでなく参加者がみんな出演者の配役である。個性一杯の集まりであった。唯一共通するのは「この旅行は面白いことになりそう」という期待があったことだと思う。

 当初19名参加希望が都合ができ、13名となり、その参加者が人無事に成田に集合できてアテネに向け搭乗することができた。飛行機の中では日本のサッカー少年団らしき集団が同乗したが狭い機内で他人に迷惑をかけるマナーの悪さが目に付いた。
   外国の子供たちはこうでないだろうと思いながら、これは引率する大人の姿勢を問いたかった。ヨーロッパのサッカーを見せる以前に、外国に行くことで何を学ぶことが大切なのかを教えるべきであろう。サッカーを見せればよいものでない。外国人に迷惑をかけている姿に注意できなかった日本人としての自分に反省であった。