2009.12.

2017.01.26
池に流れる水の音
大塚秀夫 

池に流れる水の音。「コンコン」とホースの中を通って池に入る水の音。嬉しくなる。10年の歳月が流れた。長いホースを換える作業をしました。その間、随分苦労しました。そしてついに、水が止まることが無くなりました。だから、水が出る音が嬉しいのです。

皆さんはこの「コンコン」とホースを流れて落ちる音の文章から何を感じられますか?

マキ子さんの「十割そば」絶品です。和彩館の店主真紀子さんの打つそばのうまさを思う。地元のそば粉を打つマキ子さん。そばは茹でて冷水で締めることがポイント。われわれ大勢会員が行っても手を抜かないマキ子さんが打っても。水道の水と山の水とは味が全く違うのです。山の水は、自然の惠です。冬の山雪が溶けて大地に蓄えられた山からの恵みの水。贅沢ですね。その贅沢な自然の恵みもこうして村の人の共同作業、そして自分のところのホースが落ち葉やごみが詰まり、水が止まったら最悪です。長いホースを換える作業をしました。その間、随分苦労しました。そしてついに、水が止まることが無くなりました。だから、水が出る音が嬉しいのです。10年かかりました。10日ではなく、1年ではなく、10年かかりました。

贅沢、豊かさとは自然に助けられて、人に助けられていることを感じます。

コスモ夢舞台理事長佐藤賢太郎さんは言う。「私たちは、何を後輩に、子供に残すのか。修復していないホースをそのままバトンタッチするのか、修復したものを残すのか、これは大事な問題だと思いました。」

人間に大切なもの。これからの10年、20年、30年老いも若きも共に歴史をつくろう。