2009.12.

2021.7.6
渋沢栄一のこと1
佐藤賢太郎

 家内は埼玉の農家に生まれた渋沢栄一のことを様々読んでいる。とりわけ『清流』に掲載された本を私に勧めます。私は「日常生活のことができない。自分のことばかりして最低」と、妻に文句を言われます。しかし家内は渋沢栄一の本を読んでいることに感心します。人間の価値はどこの大学卒で優秀より、今何に向かっているかが大切と思うからです。
 ところで渋沢栄一はすごい人ですが、日本の近代化に一生を捧げ1万円札にもなり有名な方であります。彼はHNK大河ドラマの主人公にもなりました。私はさぞや子孫に美田を残したのだろうと思っていたが5代目の子孫、渋沢健は「子孫には1株も残さなかった」と言う。渋沢栄一は「財産ではなく言葉」を残したそうです。自分一人が豊かであっても自分は幸せでないと言っていたそうです。代々子孫が立派なのはそうしたことが起因していると思うのです。そうなると親の真の教育が大切です。渋沢栄一は「論語(道徳)と算盤(商売)」で未来を拓いたそうです。
 縄文文化の生き方が共通しているところがあると思うから、私は縄文ミュージアムを最後の仕事としてつくります。実践倫理と小林達雄先生や加藤春一さん、仲間と出会えたのは私の宝です。