2009.12.

2014.11.30
新潟の「佐藤賢太郎講演会」に出席して
森 紘一 

 ときおり薄日もさす11/29(土)の昼下がり、新潟県民会館には70名を超えるお客様がお見えになった。新潟県新潟地域振興局 安達課長のご臨席もありがたかった。

何人お越しいただけるだろうかという心配は杞憂だったかもしれない。会が終わった後の皆さんの表情は、満足げで明るかった。 

 伊藤千香さんの司会進行ではじまった講演会は三部構成で、佐藤さんの基調講演に続いて、特別ゲストお二人の紹介とショートスピーチ、そして観客席のお客様へのアンケートをもとにした佐藤さんとの質疑応答という中身の濃い内容だった。 

出版記念講演「人生を輝かす」と題した佐藤さんの持ち時間は約一時間。必ずしも順調ではなかった半生を淡々と語りながら、石彫作家への道、里山アート展の開催、ギリシャとの出会い、ガンとの戦いなど、ドラマチックに映像を使いながら解説されて分かりやすかった。『ギリシャからの手紙』から、今回の『ギリシャ・夢の架け橋』に至る経緯と背景も楽しくお聴きいただけたようにおもう。今が我が人生で一番輝いているとき、と言い切る佐藤さんの笑顔は終始穏やかだった。

ゲストの奥会津書房 遠藤由美子さんは、ご挨拶の中で

「ひょっとすると、佐藤さんをとりまくリオシス氏やギリシャの仲間は、作品以上に佐藤さんの笑顔と強靭な精神力に、また会いたかったのかもしれない」「夢を持つことの大切さを若者に伝えたい、これが佐藤さんの信念ではないでしょうか」こんな感想を述べられた。

もう一人のゲスト、マヤ暦に詳しく宇宙の法則を説く中繁芳久さんも

「闇の中から光を見つける人。人生の目覚まし時計を持った人」と佐藤さんを評していたのが印象に残る。

第三部では、休憩時間後に集められたアンケートをもとに、伊藤千香さんと中繁さん

が佐藤さんの応答を引き出し、講演者と観客を結びつけるという見事な連携プレイが見られた。これからの生き方を問われた佐藤さんは、「自然の摂理と利他の法則に従うこと」と答えていた。

それにしても、細かく書き込まれたご意見や感想からは、お客様の熱心な関心ぶりが伝わって、主催者側の我われとしても大変嬉しかった。 

  最後に、マキ子さんが「男の夢は女の不満」とキメ台詞のジョークを交えながら、内助の功よろしく、御礼の挨拶をして閉会となった。 

閉会後、会館の一階にあるレストランで打ち上げのミニ集会を開いた。新潟大学の学生と一緒に、「いつかはギリシャでワインつくりをしたい」という伊勢原市の21歳の若者が加わった。「これもご縁、我々も応援するから頑張りなさい」という佐藤さんの言葉にうなずいていた。

新潟の講演会は、これからも継続していこうということで、皆さんが気持ちをそろえて合意した。いつもの厨房の助っ人、梁田さんと長谷川まり子さん、今回もお世話になりました。さらに、マキ子さんのお兄さんもご協力ありがとうございました。 

新幹線に急ぐ大塚さん、地元の小宮さんともども「良い講演会でしたね」と感想を述べ合った。佐藤さん、本当にお疲れさまでした。