2014.10.09
別れが近づく
佐藤賢太郎 

ブルックさんが来て、もうお別れの時になろうとしています。その間、できるだけ日本のマナー、日本人の考え方を教えようと努めてきました。それも終わろうとしています。

家内は大変なことだと思っていたようです。しかし、今では私たちの家族のようです。朝食を4人でとり、散らかし放題の母の部屋まで手を引いてくれる彼女に、母は心からありがとうと言っている。母にとって、彼女は孫のようです。幸せな人生です 

ハーバード大学を卒業したことが価値ではなく、何を学び、何に挑戦し、自分を変えてゆく機会をつくれるかどうか、そして自分の人生を豊かにすることができるのか、それが問題である。私はそれを彼女に伝えたい。短い時間ではあったが、彼女はここでさまざまな経験をした。おそらく、少しは感じているだろうと思う。

まだ薪割りが残っています。稲刈りや農作業、そして風呂焚き。家内のつくる玄米菜食中心の食事、里山アート展の準備、仲間との触れ合いなどなど。新潟市までドライブをし、温泉にも2度連れて行きました。役場にもつれてゆき、知事さんとも挨拶をしました。 

そして、昼休みは自宅のようにリラックスしてごろりと寝転んでいました。どこに連れて行っても、皆からスターのように可愛い綺麗と言われるブルック。彼女とのお別れが近づき、残りの日をあちこち連れて行きながら、「ブルック、もしまた日本に来るときは、いつでも我が家においで」と彼女に言いました。果たして日本人の女性に対して、このように言えるだろうか。それは彼女が可愛いだけでなく、言葉の障害がありながら、素直に学ぼうとしている姿勢が強く感じられるからです。私はギリシャでの体験が重なります。 

毎日私は本当に忙しいのです。彼女はとてもハードだと思っているようです。私はハードではないと言います。きっと、畑違いの、やったことのないことばかりしているからでしょう。彼女は、大学のクラスメイトや家族とは少し違った行動をとる人間のようです。

我が家にかぐや姫のようにやって来た娘のような気がします。やがて月に帰る日が近づきました。彼女の家族は私の文章を見て何を感じるでしょうか。


 
 ブルック

10/09 Experience

 Today was wonderful. I chopped firewood for the first time and I loved it. I felt like a samurai! There were many visitors again for lunch today and I got to help serve food again. I love helping at the restaurant! I leave Toyomi so soon, I am sad to go. I love this town and the Sato family!

 

ブルック

10/07 Experience 

This morning we went to the hot springs (again!). The onsen is on a mountaintop and it was a clear day, so the view was beautiful. After that, we went to the supermarket and drove through towns with many of Kentaro’s sculptures. When we returned home, there were a lot of customers at the restaurant. They all liked the raisin walnut bread we baked yesterday! Then I spent the afternoon weeding in the fields. It was a busy day!