7月18日
ギリシャ経済的危機に思う3
佐藤賢太郎

 制作をしているといろんなギリシャ人接触があり、中には何を作っているのかなど質問をする方がいる。

海水浴の遊びに来ているギリシャ人は私の姿から何を感じているのだろうかと思った。少なくともギリシャに住む例のイタリア人は私の応援をしたいという気持ちが伝わってくる。出稼に毎年来ているバングラデッシュ人と話した。ギリシャ人は働かず食べて飲んでばかりいるから経済も苦しくなっている。あなたのように汗して働くことは考えられないと言っていた。

夕食デノのレストランに行った。その英語でその店の娘に、私の姿どのように思うかと、通訳をとして聞いてみた。すると「ギリシャは哲学の発祥芸術の発祥の地であり、私たちは誇りに思っている。そこで芸術を通して交流することはいいことだ」と答えた。

私は思った。ただ昔の誇りにすがっているだけではしょうがない。発展性がない、実践がないではないか。少なくともこの娘には外から学び積みあげてゆく努力に必要性をかんかえていないのでないかと思う。私たちは伝統がある、なにもしないで話しているでは私には物足りない。ウーフという制度があって私のところにアクセスする外国人の目的は,異文化に興味があり学びたいという。私もここに来る理由の一つでもあるが、そうしたことを感じられなかったのは残念である。もっとも娘さんの意見が全体ではないと思うが。