2014.08.15
モントロンの出会い
大塚秀夫

   オーナーが無料でアーティストに開放しているモントロンのシャトーでは、様々な国からアーティストが集まって繰り広げられるイベント『モントロンの出会い』が731日夕刻から始まった。

 シャトーの周りは牧場と畑が広がっているところに600人の人が集まった。

 入場料はなんとサイコロで決められるという。サイコロでシャトーの『C』が出ると無料。最高でも5ユーロである。広大な敷地にサーカスのテント小屋が二つ。チリのサーカスもイベントに入っている。

 午後6時から始まったイベントは日付が変わるまで大人も子供も楽しみました。

 佐藤さんは前日に下絵の準備を開始。表も裏もすべて白く塗られる。316時シャトーの庭園が広がり樹木が植えられた自然が織りなす最高の舞台。作務衣姿の佐藤さんが屏風の前で瞑想する。佐藤さんは気功を取り入れ、座した姿から体をゆっくり動かし腕を天井に挙げ天の気を体に取り込み、地の気をさらに取組ながら観客で客席となった階段に人がいっぱいになり。上段まで埋まり立ち見で会場がいっぱい。その間、佐藤さんの気功が終わるとシーンと静まり返った。

 4人で天と地の気を体に取り入れ、いよいよスタート。

間宮千晴さんの発声で屏風の下絵がさらされた。日本人女性の福島匠さんがバイオリンで、セバスチャン・アベールさんがパーカッション。

 ローラーに紺の絵具をつけて、佐藤さんの動きもいい。バイオリン福島さんもお見事。パーカッションのセバスチャンも見事に調和してすばらしい。

 間宮さんの踊りはまるで絵の妖精のように歓びを表して躍動している。音を合わせたわけでもないのに4人が空気も何もかも取り入れながらの息がぴったりと会う。

 見事な調和の世界をあらわして、平和な心豊かな世界に気持ちが癒される。

 最後に色即是空 空即是色と土偶のイメージが描かれて20分間のパフォーマンスが終わった。