2007.05.01
強い味方と珍客

「ギリシャからの手紙」の出版記念パーティの折、懐かしいフォークソングをみごとに演奏してくれたIさん、Sさんペアがお見えになった。パーティの翌日に手をつけた桃源の湯の外壁板張り作業をやり残したままで、気持ちがスッキリしないからというのがその理由である。お二人は小学校からの同級生であるとのこと。

Iさんはお役所務めだが、音楽だけでなく大工仕事も器用にこなす。かつて、古民家をリニューアルしたものを見せてもらったことがあるが、技術とセンスは相当な腕前である。
Sさんはステンレスの溶接が専門ということだが、二人の息はピッタリ合っている。

Iさんから桃源の湯の建物に関する提案がいくつか出された。例によって佐藤さんから、たたみ込むように(今のところ、ソフトな言い方だが)よろしくお願いしますという声がかかっていた。その様子はハックルベリ-フィンの物語を彷彿させるようなやりとりだった。Iさん曰く「終わりがないですね……」と言いながら、なぜかその顔は満足気であった。
地元新潟からこのような強い味方が現れたこに価値があり、うれしい限りである。

皆で昼食をとっているところへ30歳台のSさんという男性がニコニコしながら入ってきた。マキ子さんの知り合いの方なのかと思いきや、初めてだとのこと。
岐阜県の高山で創作家具を作っており、いわき(福島県)のお客様のところへ、お届けする途中、立ち寄ったとのことが、49号線沿いではなく459号線まで入ってきたというのが珍しい。

里山アートの残りの作品を見て、何かがあると感じたというから余ほどの感性の持ち主である。コスモ夢舞台の話を聞き、自分たちがやりたいと思っていることがここに実現しているということで、一層、感動されていた。
移住先を探しているようだったと後で聞いたが、実現すればすごいことである。(御沓一敏)