2007.06.21
多才な人々の訪れ3

「多才な人々の訪れ」の中の“次回の草刈りを約束して帰っていかれた”というフレーズが効いたのかどうか分らないが、新潟からEさんが早速、草刈作業のためお見えになった。

稲を蝕むカメムシが発生するのを防止するため、また、景観のことを考えて、他所さまの土地ではあるが、里山アート展会場になっているところを優先する。
多才なEさんも草刈は初めてだとのこと。地元のTさんも参加してくれて、3人で行ったが昼まで掛る。昼食は、女性陣手作りの石窯焼きのピザを滔滔亭で美味しくいただく。

いよいよ午後からは山菜を採る場所であるストーンサークル予定地の草刈である。
真夏並みの陽射しが容赦なく照りつける中での作業は厳しいが、人手のあるときとに何とか終わらせたいと思うと申し訳ないことだが止むを得ない。
日陰を選びながら作業を進めたが、夕方には全てを刈り終えた。Tさんも今日中は無理だと言っていたことを思うとよくやったものである

コスモ夢舞台の作業はこれだけでは終わらない。
佐藤さんはふくろう会館の作品を展示する台(大木を半分に切ったもの)4本の歪を取るため電気カンナをかける作業を行ったが、大きさが半端ではないので男が4、5人がかりで搬出、搬入しなければならない。
最後には、地元のお助けマンFさんも登場しての大仕事である。

夜は、Eさんの生演奏のピアノに合わせて、昔懐かしい歌声が響き渡る。真っ暗でカモシカの鳴き声しか聞こえないムラの中で和彩館だけが何時までも賑やかであった。

翌日は、Eさん得意の配線工事をしてくださる。地下にケーブルを埋め込む作業に大幅な時間をとられ、少し作業が残ったため、結局、その日も泊まることになる。
いよいよ滔滔亭と工具小屋に電気が灯る。ある材料を使っての仕事だが、結果は絵にならなければいけないというという美学をお持ちのEさんの仕上げはすばらしい。
こうした方々のお蔭さまで、急ピッチでコスモ夢舞台の環境が整っている。

日中の草刈に続いての大木の運搬が一番きつかったとの感想を残して帰っていかれたのがちょっと気になる。しかし、帽子を忘れて帰ったようなので、次回、取りに見えるつもりなのであろうことを見越して、そのままにしておこう。(御沓一敏)