2007.06.20~22
体験学習・Y中学校生

6月20日の夕刻、千葉県よりY中学校・女生徒4人が和彩館に到着した。明るく挨拶も元気な子供たちだ。
お風呂に入ってもらう前に、少しでも体験をということでお風呂の掃除、薪くべ、トイレの掃除をしてもらう。やはり、女の子は動きが良い。

夕食は、滔滔亭の石窯でピザ焼きメニューである。生徒たちには生地伸ばし、トッピングを体験してもらう。
やはり石窯で焼きその場で食べる味は違うのであろう、結構、食が進んでいた。
夜は、寝る前に、佐藤さんが本の朗読をして聞かせた。これもはじめてのことである。大騒ぎをしていたわけではないが、明け方の2時半頃まで話し込んでいたらしい。

次の日の午後は、クラス全体でのリクレーションが組まれているため、午前中だけの体験時間しか取れない。一つでも多く体験をとの想いから、6時から畑での朝仕事を組み込んでいたが夜来の雨が激しく、それは断念するしかない。
急遽、薪割りを思い立ち、石夢工房へ大き目の薪と道具を運び準備する。
子供たちは寝たのが遅かったという割には、スッキリした顔をして約束どおりの時間に起きてくる。やはり若さである。
瞬間的に雨が上がったの見計らって、大きな薪割りの前に、トラックに積んであった別の小さな薪を降ろしてもらう。嫌な顔一つしない素直な子たちである。

薪は、一撃で割れる代物ではないため楔を打ち込んでやる方法をとる。女の子の力では、楔一つなかなか食い込まないが、とにかくこちら側は手を出さないで、自ら工夫し、考えてもらうように我慢をする。やっと半分に割れ、さらにそれを半分にしようとしたが手間取り時間切れとなった。

後で、筆者がもう一度やっとみて、やっと割れるような始末、木の目が入り組んでいたため女の子の力では割れないことが分った。子供たちには無理なものを与えてしまったことを詫び、理由を説明した。筆者自身も日々、体験学習である。

昼食は、オハギつくりであるが、この言葉さえ通じなかった。フキやラッキョウ、蕨なども全員が知らない。 日本語は話すが、まるで人種が違うような錯覚に陥ってしまう。
昼食の後、4人でピアノとコーラスを聞かせてくれた。これも今風の曲ですばらしかったが、時代の差を感じた。

3日目は、朝食の後、お礼の手紙を残して、集合場所へと向かった。
23日にしては、子供たちと接する時間が短かったような気がする。それは、2日目の午後の体験がないことと、リクレーション会場への送迎に時間をとられてしまったからではないか、阿賀町に来たらここでしか味わえない体験をたくさんして欲しいと願うのがスタタッフ一同の正直な感想である。(御沓一敏)