2015.01.14
生活に絵を入れる
佐藤賢太郎

 昨年冬、私は宇宙の絵を滔滔亭に描きました。何故描いたかと言えば、私たちはやがて宇宙に露となり、消えてゆく宿命にあるからです。そう意識する年齢になりました。しかしそれは悲観論でもなく人生に悔いを残さないためであります。

さて今年の冬の絵は。会員の塚原君は「厄除けのためにも台所を赤にすると良い」とのアドバイスがあり、ようやく私は台所を赤の絵を描こうと試みました。すると今度は部屋全体を絵で描こうと思いました。確かにリホームし気分転換ができリフレッシュしました。さらに母の部屋の入り口、板戸に絵を描きました。その絵の右には宇宙の生成が描かれています。人間も宇宙に循環して生かされている。そんな思いを描きました。

まるで絵の空間にいるようなそんな雰囲気になります。まさにアートと生活であります。それを味わうにはここに来なければ解らないでしょう。