2006.10.13
作品づくりの三連休

10月7日(土)
里山アート展の作品づくりに集まったのは、幹事長、鈴木さん、大塚さんと私の4人。
土曜日の昼下がり、集合場所の南浦和駅東口はときおり突風が吹き荒れていた。昨日の肌寒い雨がウソのように好天だが、さて新潟はどうだろう。            

快調にとばす鈴木さんのクルマが郡山で折れて磐越道に入る頃から、雲行きが怪しくなってきた。案の定、豊実に着いた6時半頃はかなりの雨脚だった。

前泊組の小板橋さんと飯野さんは、すでに降りしきる雨の中で屋根を張り終え、大野さんも浴室の内装工事を終了して御沓さんたちと入浴中だった。

入れ替わって、我われも早々に、賢太郎さんとひと汗流すという贅沢を味わった。今では、豊実に来る楽しみの一つに「桃源の湯」が加わった。二脚のロウソクの薄明かりの浴槽から、いきなり雲の切れ目にお月様が顔を出すさまが見てとれる。寒冷前線停滞中のお山の天気、さて明日はどうだろう。

10月8日(日)
早朝6時、外は雨。朝飯前の一仕事は石夢工房ではじまった。
フォークリフトを外に出し、空間を広げて作業場を確保しなければならない。各自の作品は、どれもユニークな大作でスペースが必要だった。資材協力者のYさんと地元のSさんもみえた。昼過ぎには、桐山さんも過密スケジュールを縫って参加された。                                      

昨夜、賢太郎さんと大野さんの指導の下で打ち合わせた段取りにそって、角材やコンパネの細工、鋳物やブリキの加工まで、昼食と2度の休憩を挟んで夕刻まで作業は続き、雨音を掻き消すほどの大賑わいだった。

食事係りのマキ子さん、久美子さんに加わった飯野さんの奥さんとお嬢ちゃんも大忙しだった。
小板橋さんと飯野さんは、雨の中を薪小屋の屋根まで手がけて戻られた。
夕刻前には、稲刈りが心配のFさんも亀田から馳せ参じてくださった。
夕食後は、里山アート展の来年やふくろう会の高齢化にまで話が及び、愉快な談論風発の宴となった。

10月9日(月)
晴れてはいなかったが、雨は止んでいた。
朝から、プロの彫刻家阿部さんとその友人二人、西会津国際芸術村のリトアニアの彫刻家が作品作りに現れた。続いて常連の間地さんも、今回は可愛らしい動物たちの造形作品の取り付けにみえた。

我われもこのチャンスを利用して、何とか作品を会場に設置しなければならない。     残された時間内の作業に食事時間も惜しいくらいだった。会場への配送、ペンキ塗り、設置固定とそれぞれの担当を超えて協力し合いながら何とか一段落した。会場の雑草刈りは、現区長と前区長、Fさんのご協力をいただき作品を引き立てていただいた。

石夢工房の電気配線も、いつの間に現れたのかEさんが黙々と取り組んでくださっていた。毎度のことながら、本当に大勢の善意に支えられていることに感謝したい。

幹事長の赤いハート。桐山さんの青い三角形。鈴木さんの五線譜。グレイに塗られた鉄の両輪は大塚さん。白と赤に塗り分けられた大野さんのノロシ。御沓さんの桃源卿とくり抜かれた大きな文字板。賢太郎さんの鉄製の牛の頭。そして私の黄色い椅子。   

こうしてでき上がったふくろう会員の作品だけでも、実に色鮮やかな賑わいとなった。折しも紅葉の秋、阿賀野川と赤い船渡大橋の借景に見事な空間が誕生した。
SLからアートを見よう”                           

コスモ夢舞台のキャンペーンとして、これからも大きく育てていきたいものである。 (森 紘一)