2016.09.08
アートと農
佐藤賢太郎 

第13回里山アート展が近づきました。毎年、毎年準備のスッタフは変わります。

今年は、古田浅吉さんと毎日準備に追われています。そこにフランス人のウーハが加わります。草刈り、作品つくり、池の泥だし、などなどです。里山アート展開催の前に、田んぼの稲刈りも行ないます。黒米の田んぼは、コンバインを使えないので手刈です。稲を太陽の力で干すためのハザガケも作らなければなりません。ハザガケを豊実では「はでば」と言います。 

そこで、「はでば」をアートにしてしまう、ここが見ものです。ビニールハウスの鉄骨を使い、組み合わせるのです。直角でない組み合わせが面白い。抽象彫刻になります。おそらく、多くの方は、田んぼに立っているあの造形、あれは何だろうと不思議に思うでしょう。「アートと農」とは聞くけれど、どんなものを指しているのでしょうか。 

私は錆びた細い鉄の棒、つまりビニールハウスの心棒に赤の色を塗りました。しかし、その作品の背景が問題です。私は黄金色の稲の束が、この作品にぴったりしていると思いました。まさに「アートと農」のマッチングです。骨組みを作ったのは私ですが、色を塗ったのはキャロルです。そしてもう一つ同じ素材を使いアーケードを作りました。どちらも稲を干すためのものです。だけど、それはアートになります。あとは、あなたが見てのお楽しみです。