2010.11.07
EU・ジャパンフェスト日本委員会来訪
佐藤賢太郎

EU・ジャパンフェスト日本委員会の古木修冶さんと長谷川さんがお忙しい中、里山アート展の視察にお出でになられました。
  和彩館にお入りになった長谷川さんのいつもの明るい表情に接し、ほっとしました。古木さんは、新潟県の県庁所在地(?)豊実を忘れていなかったようです。嬉しい限りです。

さて、田んぼの里山アート展視察前に、この頃私の体調があまり良くなかったことなど、一方的に話しました。
   3月のギリシャ訪問の件も話し、体力に自信があったら是非再度ギリシャに行って彫刻を作りたいと申し上げました。そのときは是非ご協力をいただきたいとお願いしました。私は国や言葉を超え、人の心と心のつながりによってアートと人によって平和をもたらすそんな足跡を残したいのです。

話を終え、里山アート展会場には愛犬2匹と一緒にご案内しました。石舞台、ビオトープ、それぞれの作品を説明しました。
   古木さんはアートよりお墓のほうに惹かれたのか(?)お墓のほうに一人で歩いて行きました。長谷川さんと追いかけてお墓に行きました。そして私が作った墓石「一石五輪の塔」を説明しました。

 それから作品「里山の香り」、稲のもみ殻の燃えた煙がただよっている作品を説明しました。「雨が降っても、一ヶ月近く燃え続けているのです、オリンピックの聖火のように燃えています。これは興味深いものですよ」と私は伝えました。
   さらにシーソーに長谷川さんと乗り、「コスモ夢舞台のシーソー」を楽しんでいただきました。また、蛍の川では蛍の幼虫のえさとなるカワニナを手にとってお見せしました。「これは自然に増えたものです。生物はみなどこからか湧いてくるのでしょう。多分、縄文人が全国に分散して住んでいるのも同じでないかと思う」と、一言説明しました。

それから、この里山アート展をとりまく田舎暮らしを見学していただくため、石夢工房でのきのこ狩りをしました。これは長谷川さんに喜んでいただきました。
   そして「長生き清水」を汲み、絶景の場所に案内することにしました。絶景の場所はどこか、実はその場所がわかりませんでした。探しながらSカーブの山道を車で登りました。今が紅葉の満開時、錦秋の見事さ、原生林を眺めながら、ついにその場所を発見しました。
   長谷川さんはその展望ポイントに立つと、写真のように「すごい」と感嘆されました。飯豊連邦が見え、阿賀野川も赤い船渡大橋も我が家も見えます。空の上から眺めるような雄大さです。仲間の皆さんは15年豊実に通っても、今まで一度も見たことがない絶景です。今度案内いたしましょう。

 ところで作家はそれぞれの考えで主張していると思います。私は何を云いたいかと申しますと、自己の存在や生き方を自分の作品をとおして見せるだけではなく、こうした全体的な表現を含めて「里山アート展」を作品としてご理解いただければと考え、古木さんたちをご案内しました。

 ご支援していただいているEU・ジャパンフェスト日本委員会の方々にお出でいただき、今年も里山アート展の前進する姿を見ていただけたことに感謝しています。