2017.05.25
里山アートは始まっている
佐藤賢太郎 

里山アートは既に始まっている。それは作品の配置、作品の移動から始まった。後々の事を配慮しての事であった。里山アート展の目的はアートで何ができるかをスタートに考え、現在は「アートと生活」に定着している。しかも私は、農業と繋げてアートを企画しています。

ですから、9月になってから里山アート展に腰を上げては間に合いません。アートと生活の里山アート展と既存の展示会とは違います。

過疎で人がいなくなり魅力がないと言うけれど、そんなことはありません。考える創造性が足りないのではないかとさえ思います。 

 田んぼに来る水を使って生活を楽しくすることを思いつきました。田んぼに入る給水管を利用し

て噴水のように見せる。しかもそこに自転車があり、まわっている。吹き出す泉のように見えるその光景はとても楽しい。しかも道路のそばにあり、誰でもその風景が目につきます。

退屈であるという過疎の田舎も、こうして私は楽しくしています。田んぼの水がただ見えないところで流れているだけなら、こんな光景は見られません。ここに水のアートが見られます。田舎を楽しくする。これも創造です。すでにある大人にも生徒にも面白いという反応がありました。これを見て何も感じないとしたら、それは感性の問題だと思います。

そして大塚秀夫さんに作品依頼をしました。塩ビ管を使ってアートを作るのです。それが後々まで残る農に関するアートのある地域つくりにつながる作品の依頼内容です。

そして、9月に来られるアメリカ人のモーリーには家に絵を描いていただくことにしています。豊実船渡集落は変化するでしょう。船渡集落そのものが作品のようです。里山アート展の会期(9/30〜)になってやりましょうというのでは間に合いません。その時その時に応じて制作しなければなりません。 

借りた家も絵を描くキャンバスになります。どなたでも条件が合えば参加でき、自分の絵が永久的に残ります。あなたも参加してみませんか。アートは生活です。そして限界集落を夢のある処にします。