2021.9.12
半沢政人さん作品参加
佐藤賢太郎

 全焼した工房の復興を前面に出して、工房を再生したいので、トタンに絵を描いてかいてと頼んでいた。いろんな考えを受け入れることは技量の一つと感じるようになった。彼半沢政人さんは焼けたトタンを美と感じるようである。そして準備したものは、切り抜きの絵柄のビニールとスプレーを持参した。私が考えていたのとは全然違っていた。ここに絵をかいてというと、難色を示していた。スプレーを取り、切り抜きに吹きかけた。彼は「ギリシャ夢の架け橋」と「我が人生と出会」の表紙のデザインをした人物である。

 ところで彼は、持論でなんでも物申すタイプである。そして遠藤由美子さんを尊敬していたようである。里山アート展に初めて参加した時にはそんな人とは思わなかった。私の作品とは全然違っていて、彼は美術大学で最優秀であったという。その点も違っていた。 
 初め教師をしていたが、辞めた経歴があった。彼は私のことを、ギャラリー増賀でとてもエネルギシュな作家と聞いたらしい。
 彼は初め2日来ると言っていたが3日になった。それほど熱が入ったのだと思う。彼はプロであると思った。焼けたトタンを美と感じるからである。これで今回の大賞はこれに決まった。

 屋根掛けが終わったら長田良夫先生の絵を飾ります。工房が展示館に変身です。屋根をかけるにも時間がかかりそうです。その適任者がいます。倉井さんです。マキ子から聞いたことですが、私の一人仕事は危険だと感じるらしい。
 復興の跡を皆さん見てください。プロもアマチュアも混在している私の工房です。半沢さんの絵が輝くようにします。火事焼け跡と里山アート展の作品ここにありです。