2015.08.02
今年の里山アート展の想い
佐藤賢太郎 

今年は想いの詰まったアート展になりそうです。テーマは昨年と同じ「アートと生活」です。田んぼ一面をアートがある、しかも想いのある公園のようにしようと考えています。 

この里山アート展ができますのは、郷里に私の父と母がいたからです。それは両親が里山アート展の会場となる土地を守ってくれたからです。その父がなくなり、母も今年の5月に亡くなりました。私はこの父と母を作品にしようと思い、作品のアイデアが浮かびました。さらに、仲間が辿った記録を作品にします。

そして里山アート展につながることになる、私が彫刻家として駆け出しの時の作品を森英夫さんが救い出し、思いを込めてその作品を里山アート展に展示する運びになりました。このようにして、想いをかたちにしようとする作品があります。 

里山アート展は一般的に見られる造形だけを見せる作品展示にとどまらない野外展になります。それはなぜ里山アート展ができることになったのかを次世代の若者に伝えることにもなります。

 何も役に立たない素材からアートが生まれ、フランスで見たルーブルの作品からアレンジして作品化する、あるいは廃材から創造して作品にする楽しみ、田んぼを芸能舞台にするためにスロープを造り、そこにアートの曲線を取り付ける計画もあります。

写真展示も、造形物とともに見せる奇抜さを見てほしい。その他、自宅に絵をまんべんなく描く。大地に根を張って支える生命力をじっくり見つめる作品もある。風呂場にキャンバスを飾り付ける、車の車体に動くアートとして絵を描く等々、楽しんでいただきたいと思います。