2013.08.26
新潟大学Gホームの皆様へ
佐藤賢太郎

 ご丁寧なお礼状ありがとうございました。しかもきれいな文字で、心がこもっていると感じました。あんなきれいな字を私は書けません、その点では負けています。

 皆さんがそれぞれ参加した感想をホームページに投稿してくださり、嬉しく思います。私の仲間も、あなたたちとのやり取りを読んでいます。次にどんな展開になるか期待していると思います。私は学生時代ラグビーに夢中になり、自分の限界に挑戦しました。45年の時を経た今、自分の人生の中で、生きることに一番青春を実感しています。

 さて、皆さんの里山アート展参加は作品出品と言うより、大学の授業では学べないことを学ぶ課外授業のようなものだと思います。社会から、地域から、今まで自分では経験したことのないことを学ぶ機会でもあります。そのきっかけはさらに、この秋皆さんと連携する「来たバスに乗れ」講演会開催に向かってもいます。

里山アート展への参加は3回目ということになりますが、皆さんの言うように、連帯とか、責任とか、協調など、できないことに挑戦することが大きな学びになったと思います。今回は1回目の里山アート展から現在までを写真で少し説明して見せました。その点では進化しましたが、それで私は満足しません。

 ある作家は2年がかり、友人やアルバイトを頼んで長期宿泊で制作します。それで収入や栄誉を得るわけでありません。ではなぜそこまでするのでしょうか。こんな風に、他人の価値観を考えたことがありますか?

 次年度参加する時は、もっと内容のあるものにされたらと提案します。

なぜ里山アート展は継続できるのか、どうしてするのか。アートで何ができるか。社会と学校、男女の共存と役割、結婚。地域と大学、ダブルホームの役割と可能性。生きるとは、これからの日本、建前と本音、隠された真実、その他。夜の時間帯の有効な使い方として、許される限り皆さんと話し合いたいものです。そうすることによって、受け入れる側の私の希望も具体的に湧いてまいります。

 参加することによって、思い出作りで満足するのではなく、どこまでも自己改革、進化してゆこうという向上心、好奇心を高めていただきたいものです。

私は皆さんに生きる夢や希望をつくってほしいと願っています。夢のある社会をつくる次の世代の方に希望を託して、私はそうした若者との出会いに期待を寄せています。