2011.10.12
里山アート展に参加する楽しさ2
佐藤賢太郎

私は、今日まで個展などで石を素材に作品発表をしている。思ったことを素直に作品にしてきたつもりですが、デパートや画廊、公募展ではある意識をもって制作していました。

ところが、里山アート展はそのような意識は一切なく、過去や周囲にとらわれることなく、全く自由に作品を制作することができる。アトリエ周辺に転がっている何の変哲もない木材、鉄、ビニールなどの物質や、自然を見てそれを作品化する。時には人の作品を習合して新たな作品とする。

作家として私は絶好な創作空間にいるのだろうと思う。そして自分だけの作品ではなく、異空間をこの地域に作っているということである。作家として贅沢なことで、今までの展覧会ではとてもできなかったことである。

   その時感じたイメージを、うまいとか、うまくないとか、人の目を気にしないで楽しみながら自由に表現できることに出品の意義があると思っている。「里山アート展」は発想を自由にして創造する、まさしくクリエーテブな楽しさがある。