2009.10.20
里山アート展見学風景3
佐藤賢太郎

喜多方の坂内さんが帰った後日、同じ電源地域振興センター研修参加者の若い女性から、コスモ夢舞台を実際に見たいと連絡があった。彼女は横浜市の職員で、現在は福島県の会津美里町の職員として相互交流の研修に1年間勤務することになっているそうです。  

坂内さんは研修が終ったあと、行くところがあるからと別れたそうですが、「それならそうと言ってくださればいいのに」と彼女は言っていました。

そして、何と同じ横浜市職員の先輩3名を呼んで、和彩館におこしになりました。何でも積極的に動かれる方で、彼女は、ここに勤めている間にどれだけの方と人間関係を作ってゆけるか、それが大きな課題であると言っていました。

私が行政とのやり取りをしている話をしますと、「ズキンときますね」と言っておりました。また私は「人生は一度かぎり、退職金や年金の計算をしない生き方を選択した結果たどり着いたのがコスモ夢舞台」ですと話しました。

さて次に、里山アート展会場を案内しながら何点かを説明しました。例えば、抽象作品は何かを見てそれを写すのとは違って、自分の頭で形を創造するものです。前例がないという世界とは違います。その一つが安部大雅さんの作品「土のリズム」です。彼はいつも素晴らしいセンスのある作品をつくってくださいます。       

すると、「土の喜び、そんなこと、私にはとても考えられない頭になっている」と先輩職員は言っていました。また長谷川さんの「線の記憶」という作品を見ると先輩たちは条件反射のように「この田んぼの権利者は誰なのか。この土地の使用許可は出ているのかとそんなことをすぐ考えてしまうです」と言っていました。

確かに、吉田さんの作品は頭を柔軟にしないと豊かな感想は出ないかもしれません。私は吉田さんの出品があるから今年はにぎやかになる、と期待しておりましたがその通りで、田んぼ全体が華やかになりました。この風に揺られ動く作品、モビールのような出展は初めてでした。

さて美術館を案内後、石夢工房でまき割りを体験しました。ここでも一番若い彼女が、面白いと興味をもってまき割りをしました。次ぎに風呂に案内すると、写真撮影がはじまりました。彼女はなかなか面白い視点をもっていて、鏡の中にうつる人物を撮ったりしていました。
   好奇心や向学心、向上心のある人は、年齢や性別に関係なく楽しいですね。