2008.12.01
里山アート展を終えて
間地紀以子 

   2008年の里山アート展を一言で言うなら私にとってそれは「感謝」です。10x7mというとてつもない大きさの構造物を多くの方々の協力で作り上げることができたのはなによりも感謝です。 「こんな大きなものを作るのは至難の業だから構造を変更、縮小したら」という提案を受けて考え込みましたが やはりイメージどうりの大きなフレームのなかに元気なハートをつりさげ浮かせたいという思いが強く決行することにしました。

 その後は皆さんご存知のとうりあの方この方 あちらからこちらからたくさんの方達のお力添えを頂いて巨大なフレームが誕生しました。(もう一度 ありがとう!)

 その後は 3x3m、1.3mの厚さにふくらんだ鉄骨のハートにネットを張り 地区の人口349名分の小さなハートと里山アート展に参加して下さった方々の想いを記したハートを取り付けて 大きなカラフルなハートが豊実の爽やかな秋風に気持ちよさそうに揺れることができました。(またまた ありがとう!)

 コスモ夢舞台の里山アート展では 作品制作はもとより 会場整備や準備、宿泊施設の増設、修理など多岐にわたる活動を ほとんど門外漢の方々が楽しげに(時には首をかしげつつ)こなしている姿があちこちで見られます。創りあげることはいつも楽しいことばかりでなく つらく厳しい時間をも創り手に要求します、時には挫折し悩み再びチャレンジする。私などほとんどいつも この繰り返し。 そうして出来上がったものは作り手の分身、命の一部ではないかと考えます。

 コスモ夢舞台里山アート展は そうした命のかけらが輝いている場であってほしいと願っています。 子供も大人も プロもアマチュアも楽しみ苦しんで 心から愛おしいと思える作品と場を これからも創り続けていけたら……。
   きっとそこは 理想郷かもしれない……。