2011.08.07
自然の中でリフレッシュしよう1
佐藤賢太郎

この夏休み、原発事故の放射能汚染の影響を心配されて、福島市や郡山市から家族や生徒たちが和彩館に数日滞在することになった。  

一人の母親が引率して、第一陣として小学校6年生4人がやってきた。

聞けば、ほとんどの子供たちは外で遊べないようで、室内で生活しているそうです。休みの時などは、少しでも伸び伸びさせたいとの親心もあり、会津若松や放射能の影響が少ないところへ移動するそうです。大変なご苦労だと思いました。これが一ヶ月ということではなく、いつまで続くか分からないのです。

さて、我が家に来た子供たちはわがまま放題とはさせませんでした。挨拶、とりわけ返事をハキハキするようにやかましくしつけます。暑さのせいもあって水遊びは多くなりますが、労働もさせます。

時に仲間内でいじめなどがあるようでしたが、早速説教しました。「きみたちはなぜここに来ているのか、分かるっているのか?」と聞いてみましたが、分からないようでした。

私は「原発事故で放射能を浴びていることを気遣って、新潟県がきみたちをお世話しようと受け入れているんだ。人間は、助け合って生きてゆかなければならないのに、なぜドアを閉めてA君を入れないのか、言ってみなさい」と問いただしました。「今は内輪もめなんかしている場合ではない、助け合ってゆく時ではないか」とも加えました。

さまざまな遊びと作業をさせましたが、一人が熱中症らしいということで、手当てをしました。その子は元気になりましたが、受け入れにはこのように責任を取らなければならない難しさもあります。他所さまの子供を預かることは大変なことであります。

ところで、桃源の湯の池は今まで魚が住んでいました。ところが池が割れて水が漏り、7月の作業で大野さんに樹脂を貼っていただき水漏れが直りました。

そこで今回、池をプールとして活用しようと思い、この池に子供たちを入れました。小学生たちには、このプールが大好評でありました。これからは、管理するのも安全で山からひく水もきれいなのでプールとして活用するつもりです。

こうして3日間、ともかく返事をハキハキさせることにしました。彼らの態度が変わってきたことはうれしいことでした。

彼らにとっては、ただ放射能の無いところで遊ぶだけではなく、親もとを離れ、得ることが多い夏休みとなったのではないかと思う。  

食事の時など大きな声で感謝を込めて「いただきます。ご馳走ざまでした」と、初日に比べたらとてもすがすがしいものになりました。お互いに気持ちよく暮らすには返事が大切であります。

小学校のころからこのような体験は貴重であると思う。20代を過ぎてからのしつけは難しいものです。

体験として 水遊び、巻き割り、レンガ運び、草集め、稗運び、流しそうめん、バーベキュー水遊びを間に挟みながら行いました。