201605.31
移住者とウーフ
佐藤賢太郎

間もなく新潟日報に「過疎の豊実に移住者来る」の記事が載るようです。掲載される前に一言。

こんな田舎に移住するには、お金儲けではなく、人間関係や集落の魅力が必要です。例えば古田さんは、田舎暮らしをしたいと、自分の夢を実現するために移住を決断した。その決心は素晴らしかった。まさに「来たバスに乗れ」です。しかし私のように、地元にお世話をする人がいないと移住は難しいことになってしまいます。単独で貸家を手に入れても、隣近所との人間関係が原因で村を出てしまう場合もあります。 

私には先ず、過疎のこの地に素晴らしい人間関係をつくろうという夢があります。お世話とは、貸主との間に入って交渉をする。できるだけ安くすること。田舎暮らしがしやすいように、人間関係を良好にすることが大切です。そして、少しであっても収入面もお世話をすること。助け合いながら仲間として生きてゆくことです。

ところで、移住する家は何年も空き家で、修理が必要で、外壁も殺風景なものです。そこで、私は絵を描いてあげようと思っていた。

そんな時、アメリカ人のウファーが我が家に泊まることになった。肉体労働がきついような様子だったので、漫画家志望の彼女に絵を描かないかと問いかけてみた。すると、跳んで喜んだ。3日間かかったが、村の方の反応は、私が家に描いた絵より良いようです。漫画のように、分かりやすくなじみやすいのでしょう。古田さんも喜び、モーリーさんも喜び、村の方も関心をもち、過疎の集落に楽しい名所ができました。何よりも古田さんへの私の応援になり、プレゼントです。 

これで、今まで仲間と汗を流したコスモ夢舞台建設、自然景観つくり、里山アート展、体験学習者受け入れ、ウファーの受け入れ、これらがバラバラではなく、みんな繋がってきました。総合的なアイデアを出すことで繋がってゆくと思います。このようにして、私は限界集落を楽しくして行こうと希望をもっています。これがお金のかからない村おこしです。

ちなみに、ウーフ活動をしているホストは新潟県で我が家一軒だけと知りました。かつ、それは驚きであります。だからこそ、今年はやたらに我が家に申し込みが多いのです。しかしやっかいなウーフ受け入れに家内はほどほどにしてと、私に苦情を言います。