2013.04.17
「豪雪のまちで福祉を叫ぶ」を読んで
佐藤賢太郎

 樋口功様、拝読させていただきました。素晴らしい実行力に感服しております。福祉を手掛けるきっかけは、障害のある娘さんの安心した将来を考えられての立ち上がりでした。

樋口さんの奥さんには十日町石彫シンポジウム以来、本当にお世話になっています。昨年も奥さんと娘さんご夫婦が、里山アート展の見学に豊実へお出でくださいました。お世話になりっぱなしで、ありがとうございます。

 樋口功さんは下水道の会社から雪対策、老後の不安と生活に基づいた融雪の株式会社、そして同時にデイサービスセンターを設立されました。また、NPO法人支援センターあんしんは、障害者の方がトイレットペーパーを製造する雇用の場を生み出しています。私もペーパーをなくなり次第購入したいと思います。ようやくNPO法人支援センターあんしんも軌道に乗ろうとしたところ、中越地震で大被害に見舞われながら、逞しく立ち上がってゆく姿にはバイタリティーを感じました。

しかも障害者の方を、融雪会社の正規社員に雇用されているとのこと、公的な助成金に頼ることなく運営されていることに頭が下がります。

 私は彫刻家ですが、過疎化の進む豊実地区を夢のあるところにしようとNPO法人コスモ夢舞台を仲間の力によって設立いたしました。収入は会員会費、そして助成金に頼っています。このような田舎にも魅力ある暮らしができる、若者がここで暮らしたくなるような形にしたいと考えて、里山アート展、コスモ夢舞台塾、健康と散策、食を結びつけた企画なども行っております。まだまだ樋口さんのようには軌道に乗せられないのが現状ですが、一度豊実にお越しいただき、仲間にも会っていただければと思います。

 稲刈りの終わった田んぼのアート展、自然の生態系が甦ったビオトープコーナー、SL磐越西線も見られる空間を創りました。昨年は障害者のグループがアート展に出品されました。畦道を石畳コンクリート歩道にしましたので、車いすの方もそこを移動しました。できれば今年、田んぼを周遊できる歩道を作りたいと思います。

そうした意味においても、樋口さんのご活躍に学ぶことが多々あると感じています。