2011.01.14
「田舎と都市を結ぶフォーラム」を考える7
(イベント)
佐藤賢太郎

コスモ夢舞台を立ち上げてから、さまざまなイベントを開催してきました。お寺での三味線演奏会から始まり各種のコンサート、そして7年前から里山アート展、そして田んぼ夢舞台祭り、歌声音楽会、味噌つくり、景観つくりなど多岐にわたるイベントを開催してまいりました。

里山アート展によって、豊実が毎年のように新聞やテレビに紹介されるようになりました。豊実には何もなく、知れられることもないところだったのが、イベントの継続によってアートによる地域おこしに取り組んでいるところと知っていただくようになりました。 

歌声音楽会によって、聞くだけでなくみんなが歌う形も新たな活力にもなりました。また、田んぼ夢舞台祭りを併催したところ、里山アート展が地域とのつながりを持つ結果となり、前進しております。

さらに、里山アート展には地元小学校や地元青年団の皆さんが参加されるようになり、コスモ夢舞台の活動も少しずつ理解していただけるようになって来ました。そして、田んぼ夢舞台祭りの際に地元の物産を販売したところ反響が良く、祭りの要素も強く出てまいりました。この推進には都市の方々の協力参加があります。

また、都市との交流を超えて海外のアーティストを送り込んでくださったEU・ジャパンフェスト日本委員会によって、過疎のこの地に新しい風を興すことができました。

これは、我われにとっても大きな弾みとなりました。これこそ都市と田舎の交流そのものであります。この展開を広げることはいろいろ考えられます。こ点については、さらに今後話し合っていきたいものです。

思えば、都市との交流はコスモ夢舞台の初めから始まっていました。つまり、豊実に夢を創る全員が都市の方々でした。都市在住の方々の力をどのように生かしてゆくかは今後の課題でもありますが、私は都市に在住される会員の一人ひとりが、田舎である豊実の支部長として存在していることに価値があると考えています。