2009.09.05
進展するコスモ夢舞台3
佐藤賢太郎

2.田んぼ夢舞台まつりについて

   コスモ夢舞台が地域と連携するにはどうすべきなのかは課題であった。シンポジウムや里山アート展の開催によっても地元住民はなかなか参加していただけなかった。極端に言えば、それは仲間内の満足でしかないと言われているようでもあった。

そこで昨年、里山アート展の初日にレセプションとして、地元の銭太鼓、県内からのフォークソング、そして埼玉県からフラメンコダンスの3つのグループが参加、田んぼのあぜ道につくった仮設舞台に出演していただいた。
   これが思いのほか好評で成功に結び付いた。地元銭太鼓の出演、フラメンコの珍しさ、みんなで参加するフォークソング。里山アート展の出品者も見学し、地元の人びとは茣蓙を敷いて楽しんでくださった。

今年はその効果が見えてきて、このイベントを独立させ、田んぼ夢舞台まつり実行委員会を設立することになった。
   そして出演者も阿賀町全体を視野に入れ、よびかけることにしました。さらにポスターや案内状も作成して、田んぼ夢舞台まつりを地域に根付いた形あるものに発展させていこうと企画を進めました。

その結果、出演グループは8つにふえ、これ以上は参加していただけない、と嬉しい悲鳴を上げるほどだった。時間配分も計算しなければならず、最初で最後の打ち合わせをはじめて和彩館で開くことになった。
   参加者はとてもいい企画だと納得顔で、これを阿賀町の大きなイベントにしたいとの私の意向に賛同していただきました。はじめから参加してくださっているIさんは「これだけ集まるのだからすごい」とその実績を評価していました。

内容は小学生の和太鼓、民謡、銭太鼓、フラダンス、安来節踊り、民踊、フラメンコ、フォークソングの演目が並ぶことになった。
   まさに都市と、県内、地元の人びとの交流によるイベントになりそうです。これによって、コスモ夢舞台は地域との連携が一気に加速されそうであり、また里山アート展を認識していただける良い機会になることでしょう。